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熱帯魚の病気について

猫や犬などを診察してくれる動物病院は数多くありますが、熱帯魚などの魚を診察してくれる動物病院はとても少ないです。魚の異変をすぐに気づけるように、魚の主な病気を知っておくことが大切です。

白点病

白点病は魚の体の表面に白い白点が現れる病気で、様々な鑑賞魚が発病する代表的な病気です。小型の魚に発病することが多いイメージですが、ほとんどすべての魚に発病します。魚の表皮に白点虫と呼ばれる菌が規制することが原因で引き起こされます。

最初にヒレや体表に白い点が現れます。この時点で市販されている治療薬で対処すれば完治する可能性が高いですが、白点虫は増殖力が高いので放っておくと、すぐに全身が覆われて死に至る場合もあります。そのため、白点病は早期発見が大切です。

エロモナス感染症

エロモナス病は病名にもある通りに、淡水の中にいるエロモナス菌に感染することで起こる病気です。エロモナス菌には鞭毛(べんもう)を持ち運動することが出来る「運動性エロモナス」と、鞭毛がなく運動しない「非運動性エロモナス」の2種類に分けられます。

運動性エロモナス感染症

運動性エロモナス症は、「エロモナス・ハイドロフィラ」という運動性エロモナス菌に感染することで起こる病気です。この菌は適応能力が高く、高い水温で増殖します。この菌が原因で起こる病気には立鱗病(松かさ病)、ポップアイ、鰭赤病があります。

  • 「立鱗病」
    立鱗病は鱗が逆立ち、松かさのようになることから、松かさ病とも呼ばれています。内臓に脂肪が溜まる生理障害などでも起こりますが、エロモナス・ハイドロフィラによる感染で起こった場合、出血を伴います。
  • 「鰭赤病」
    ヒレや体の表面、肛門が赤くなったり、皮膚が剥がれて粘膜が滲み出したりする症状が見られます。また、赤斑病と似たような肝臓がうっ血したり、腎臓が腫れ上がったりする症状も見られます。
  • 「ポップアイ」
    目が異常に飛び出した状態になる病気で、末期症状には眼根と視神経が壊死してしまう病気です。

非運動性エロモナス感染症

非運動性エロモナス感染症とは「エロモナス・サルモニシダ」という非運動性エロモナス菌に感染することで起こる病気です。エロモナス・ハイドロフィラとは逆に高温には弱いという特徴を持っています。

  • 「穴あき病」
    鱗の一枚ほどの範囲が充血し始め、徐々に範囲が広がって鱗が落ち、筋肉が露出してしまう病気です。魚の体に穴が開いたように見えることからこの病名がついています。死に至る可能性は低いですが、傷痕が残る場合があります。

水質の管理やストレスなど、飼育には気をつけるべき点が数多くあります。
きちんと様子を見て、素敵な熱帯魚を病気から守りましょう
当店ではカラシンシクリッドナマズなどの熱帯魚や、ポリプテルスやガーパイクなどの古代魚を通販で取り扱っております。

養殖であるブリード個体から、天然で育ったワイルド固体まで豊富な種類を取り揃えております。ご購入後、熱帯魚の状態がすぐれないなど問題がありましたら、飼育環境を伝えていただければ原因解明、改善策をアドバイスいたしますので、お気軽に当店までご連絡ください。